「み~んなで地域の子どもたちを育てよう!」を合言葉に、自然体験やスポーツ活動の場を提供しています。

20250817|LECJapanメルマガ|【Vol.10】子どもにどんどんチャレンジしてもらうにはどうすればいい?

おはようございます!

NPO法人LECJapanの理事長鈴木です。

今日は第10回目のメルマガ配信日!

今回の話題は「子どもにどんどんチャレンジしてもらうにはどうすればいい?」です。

子どもって、新しいことにどんどんチャレンジする子もいれば、しばらく様子を見てからチャレンジする子、新しいことにチャレンジするのは苦手っていう子など、本当に様々ですよね。

でも、親としてはできれば新しいことにチャレンジして欲しいなと思ったり。

今日は、どうすれば子どもが新しいことにチャレンジできるのか?ということを深掘りしていきたいと思います。

<メルマガ登場人物>

鈴木:LECJapan理事長・三児の父・育児セラピスト

杉江:LECJapan理事・二児の母・フリーライター

<メルマガ執筆>

NPO法人LECJapan 理事 杉江

〜「行っておいで」と言ってもなかなか行けない娘〜

杉江

「こないだも話したかもしれへんけど、あんぱんまんミュージアムで子どもが前に集まって、あんぱんまんと一緒に踊るって場面があってんか。でも、うちの子は『ママも!』って言って一人で行けへんかってん。」

鈴木

「言ってたね。」

杉江

「あと、昨日は親子で受けられる性教育のセミナーがあって、講師が絵本を読む時に子どもたちは前に集まって〜ていう場面があってさ。そこでも『ママ!』ってなったから、私も一緒に前に行って子どもたちと座ってたねん。」

鈴木

「なるほど。」

杉江

「正直、まだ2歳ちょっとやから、一人で前に行ったり何かに参加したりって難しいのかな、とも思うんやけど、もしできるなら、自分から積極的に行ってくれた方が色々楽しめるのになと思ったりして。」

鈴木

「確かに、子どもが一人で新しい場所や環境に飛び込めると、子どもの世界も広がって色々な経験もできるし、親としては嬉しいよね。」

杉江

「そうやねん。もちろん、無理にとは言わへんねんけど。もし何か良い方法があれば教えて欲しいなと思って。」

〜ママ自身の子ども時代はどうだった?〜

鈴木

「子どもにチャレンジしてほしいっていう杉江さんの気持ちはよく分かったけど、杉江さん自身は子どもの頃からチャレンジ精神旺盛だったのかな?」

杉江

「いや、そんなことない(笑)『子どもたち集まれ〜』なんて言われても、私は絶対行かへんかった(笑)」

鈴木

「じゃあ、どうして子どもにはチャレンジして欲しいって思うの?」

杉江

「私自身、どちらかといえば内向的やったし、新しいところに行くのは苦手なタイプやったけど、小学校4年生でスポ少のバレーを始めて、色々な学校に友達ができて、すごく外交的になったと思うねんか。それくらいから新しいことにチャレンジするのが苦手じゃなくなって、なんなら『楽しいやん!』って思えるようになったねん。」

鈴木

「なるほど。」

杉江

「最初は嫌やな〜って思ってたことが、意外と楽しいやんって思えるようになって。それなら、もっと早くから色々なことにチャレンジできてたら、もっと可能性が広がったり、楽しめたんじゃないかなって思うようになったねん。」

鈴木

「だから子どもにも新しいことにどんどんチャレンジして欲しいんだね。」

杉江

「そうやね。まあ、親のエゴと言われれば、そうなんかもしれへん。」

鈴木

「杉江さんには、元々苦手だった新しいことへの挑戦が、やってみたら意外と良かったっていう成功体験があったからこそ、それ以降も色々なことにチャレンジできたんだね。」

杉江

「成功体験って言葉めっちゃしっくりくるわ。その通りで、実際体験して良かったと思えた経験があったからこそ、チャレンジすることへのハードルがなくなったんかも。」

鈴木

「そうだね。じゃあ、娘ちゃんも何かしらの成功体験があれば、チャレンジすることのハードルが低くなって、色々なことに挑戦できるようになるんじゃないかな。」

杉江

「なるほど。それはそうかもね。」

〜がんばる原動力とは〜

鈴木

「ちなみに、杉江さんはバレーを始めたことで外交的になったって言ってたけど、新しいことにチャレンジしようって思ったきっかけってあったのかな?」

杉江

「バレーもそうやけど、正直最初はやりたいなんて思ってなくて。ただ、見学行ったら『自分でもできそうやん』って思ったのと、私のお母さんがずっとバレーをしてたから、バレーで認められたいって気持ちはあったかもしれへん。」

鈴木

「認められたいっていう気持ちが原動力になってたのかもね。」

杉江

「そうかも。実は高校はバレーの推薦で行ってて、その時県で1位の学校からオファーが来て、ここに行けばインハイも春高も出られるかも、みんなに認められるかもって思って、琵琶湖の反対側の高校に進学することになったねん。」

鈴木

「それは大きな決断だったね。」

杉江

「うん。勉強も頑張ってたから、ほんまはそこそこの進学校にも行けたと思うんやけど、バレーで高校を選んでしまって。でも、その高校のことを全然知らずに寮生活・携帯禁止みたいな環境に飛び込んでしまったから、結局1年足らずでやめてしまって。」

鈴木

「そうだったんだね。」

杉江

「幸いにも友達に恵まれてたから、バレーを辞めても転校せずに通い続けてたねん。ただ、スポーツに力を入れている学校やったから、その後の進学が絶望的やった。そやし、学校帰りに京都の予備校に行って勉強してたかな。」

鈴木

「すごいね。周りの環境に流されずに、自分でちゃんと勉強していたんだね。」

杉江

「でもそれは、せっかく進学校に行けたのにスポーツの道を安易に選んでしまって、普通に過ごしていたら希望の大学にも行けないし、そういう結果にはなりたくないっていう気持ちが強かったからやと思う。それに、親にも申し訳ない気持ちでいっぱいやった。だから勉強頑張って、自力で良い大学に行こうと思ったかな。」

鈴木

「なるほど。」

杉江

「それも、そこの高校を選んだことが『失敗』じゃなくて『成功』やったって自信を持って言いたかったのと、周りから『辞めたんやね』『失敗したんやね』って思われるのが嫌やった気持ちが強いかも。思い返すと、認めれれたい気持ちとか、周りの目をけっこう気にしてたんかもしれへん。」

鈴木

「杉江さんの頑張るきっかけは、認められたいという気持ちとか、周りの目だったのかもしれないね。でも、結果として杉江さんは頑張れて、そのおかげで今があるのなら、それで良かったんじゃないかな。」

杉江

「確かに、認められたいとか周りの目とか、きっかけは不純なものやったかもしれへん。でも、おかげで希望の大学にも進めたし、留学もできたし、今自分的にも良い感じになりつつあるから、頑張る原動力とかきっかけってなんでも良いのかもね。」

鈴木

「そのきっかけも僕は全然不純じゃないと思うけどね!」

〜子どもに成功体験を積んでもらうには?〜

杉江

「私自身は成功体験があったからチャレンジすることに抵抗がなくなったけど、どうすれば子どもに『新しいことにチャレンジするのは楽しい!』って思ってもらえるんかな。」

鈴木

「これは全然難しく考える必要はないと思うよ。例えば、子どもが1人でどこかに行けたとき『1人で行けたね!すごいね!」って褒められると、子どもはママに褒めてもらえたって嬉しくなる。それに、実際行ってみると思ってた以上に楽しかったら、新しいことにチャレンジするのも悪くないかも、って思うようになると思うよ。」

杉江

「そっか。そんな感じで良いんやね。」

鈴木

「人によって、行動の真の目的(認められたい、褒めれれたいなど)は違うけど、結果良かったならそれで良いんじゃないかな。」

杉江

「そっか。」

鈴木

「あとは、僕も杉江さんも大学時代に海外留学しているけど、親に相談したときどんな反応だった?」

杉江

「うちは特に何も言われへんかった気がする。行きたいなら行ったらみたいな感じやったかな?忘れた(笑)」

鈴木

「僕は明確に覚えていて。母から『なんかあったら戻ってき。やれることやったらいいから。』って言われたんだよね。」

杉江

「帰って来れる場所があるって心強いよね。」

鈴木

「うん。周りから見たら無謀じゃない?と思われそうなことでも、親に自分の意思を何も言わずに尊重してもらえた。それに、帰って来れる場所があるっていう安心感のおかげで、どんなことでもチャレンジできた。これって内在化※の典型的な例だなと思うんだ。」

杉江

「ほんまやね。未知の世界に飛び込む土台って、内在化がきちんと進んでいることが重要やね。そう思うと、小さい頃からの親子関係が大人になってからの子どもの性格や考え方、なんなら人生にすごく大きな影響を与えそうやね。」

鈴木

「そうだね。なかなか難しい部分もあると思うんだけど、親が少し意識するだけでも、子どもの将来が変わってくると思うな。」

※内在化

親を心の中に留めておける力。

実際に親が近くにいなくても、子どもの心の中に親がいることで、親に守られている、何かあれば親の元に帰ればばいいと、心の中で感じることができている状態。

内在化が進むことで、親と離れて遠くに行ったり、新しいことにチャレンジしたりする探索行動(知らない物事に興味を持ち、それがどんなものかを確かめたり知ろうとしたりする行動)ができるようになる。

〜まとめ〜

杉江

「今日はなぜか私の過去の話が多かった気がする・・・」

鈴木

「確かにそうだね。」

杉江

「でも、話していて思ったのは、子育てって自分の人生を省みる必要があるんやね。」

鈴木

「その通りだと思う。」

杉江

「それって楽しいことだけじゃなくて、辛かったこととか、うまくいかなかったことも振り返る必要があるから、けっこうしんどいよね。」

鈴木

「そうだね。人生って本当に色々なことが起こるから。」

杉江

「そうすると、自分がしてきた失敗って子どもにはしてほしくないから、予防線をはったり、挑戦することにブレーキをかけさせてしまいそうかも。でも、それってよくないよね。」

鈴木

「親が子どもに失敗してほしくないっていうのは、誰もが思うことだと思う。でも、子どもの人生は子どものものだから、親が決めすぎてしまうのはよくないよね。」

杉江

「そうやね。習い事とか、本当は子どもが決めるのが一番なんやろうけど、これくらいの年齢やと、親が決めることが多いと思うし。私が泳げないから、子どもにはスイミングを習わせたいけど、それも結局子どものためなのかわからないよね。」

鈴木

「じゃあ次回は、子どもの習い事の決め方とか、子どもの意思決定に対して親がどういう対応をしたらいいのか話していこうか。」

次回テーマ「習い事って誰が決めるの?子どもの意見はどこまで尊重するべき?」

※次回テーマは変わることがあります。

お知らせ&イベント情報

◇毎週土曜日17:00〜19:00

 つくもタートルズ@光小学校、横芝光町体育館

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LEC Japanは「み~んなで地域の子どもたちを育てよう!」を合言葉に活動しています。今を生きる子どもたちは、私たちの子ども時代よりも、親以外の大人たちと関わる機会が減っています。また、子どもたちの居場所が家だけになってしまい、子どもの成長が親だけの責任になっているようにも感じます。 子どもの成長や未来を親だけの責任にしない。 一昔前のような、地域の人が子どもと関わる温かい社会。 たくさんの大人たちと関わることで、子どもたちが健やかに育ってくれたら…そんな想いからLECJapanを立ち上げました。