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20250820|LECJapanメルマガ|【Vol.11】習い事って誰が決めるの?子どもの意見はどこまで尊重するべき?

おはようございます!

NPO法人LECJapanの理事長鈴木です。

今日は第11回目のメルマガ配信日!

今回の話題は「習い事って誰が決めるの?子どもの意見はどこまで尊重するべき?」です。

昔に比べて選べる習い事が増えて、どれをやったらいいのか悩んでいるパパママもいるでしょう。

そもそも、習い事ってしたほうがいいの?と思っている人もいるはず。

今日は、パパママの永遠のテーマとも言えそうな習い事についてお話できればと思います。

<メルマガ登場人物>

鈴木:LECJapan理事長・三児の父・育児セラピスト

杉江:LECJapan理事・二児の母・フリーライター

<メルマガ執筆>

NPO法人LECJapan 理事 杉江

〜習い事って誰が決めるの?〜

杉江

「今上の子が2歳なんやけど、習い事のこともそろそろ考えたいなと思ってて。」

鈴木

「そっか。確かに子どもが大きくなってくると、習い事をどうするか悩み始めるよね。」

杉江

「うん。私は上の子が生まれる前から、知り合いがやってるダンススクールに通わせたいと思ってたんやけど、親の希望だけで決めてしまうのってどうなんかなとも思ってて。」

鈴木

「杉江さんは、どうしてダンスを習わせたいの?」

杉江

「かっこいいからかな。私もダンスできたら良いな〜ってずっと思ってて、憧れやったからさ。あとは、海外留学したときにナイトクラブによく行ってたんやけど、そこって友達同士で音楽とかお酒を楽しむ感じで、全然ナンパとかそういうのじゃなくて、めっちゃ楽しかったねんか。」

鈴木

「それは楽しそうだね。」

杉江

「そこでいろんな音楽が流れてたんやけど、海外の友達ってダンスを習ってたわけでもないのに自然に体が動いてて。そういうの良いなーと思いつつ、小さい頃から一切ダンスに縁がなかった私は直立不動って感じでさ(笑)」

鈴木

「あんまり楽しめなかったんだね(笑)」

杉江

「そう。それに、ダンスって身体を使った表現方法やと思ってて。自分を表現するツールとして、ダンスを身につけられたら良いんじゃないかなと思うねんか。もちろん、プロになって欲しいわけじゃなくて、言葉とか、歌とか、絵を書くとか、工作するとか、それと同じように、自分の身体を思いっきり使って表現できるのって、すごく良いなと思って。」

鈴木

「なるほどね。杉江さんは、子どもがもう少し大きくなったら、実際にダンスを習わせようと思ってるの?」

杉江

「そうやなあ。正直、親の思いとしては習わせたいけど、子どもの気持ちのほうが大切やから、子どもが興味を持ったら習わせようかな。そもそも、子どもが興味を持つためには、色々な選択肢があることを教えてあげなあかんよね。」

鈴木

「そうだね。ダンスだけじゃなく、歌、英語、スイミング、そろばんとか、色々な習い事があるし、選択肢を教えてあげるっていうのは大切だね。」

杉江

「うん。その中で好きそうなことを体験してみたり、とりあえずやってみたりして、自分が楽しめることを見つけてくれたら嬉しいかなあ。」

鈴木

「子どものやりたいことと親のやってほしいことって、必ずしも一致しているわけではないから、そこをどうやって折り合いつけるかも重要かもね。」

〜鈴木君の家のケース〜

杉江

「ちなみに、鈴木君とこは習い事してるん?」

鈴木

「うちは上の子と真ん中の子はしてるかな。」

杉江

「そうなんや!それってさ、親が決めたのか子どもがやりたいって言ったのか、どっちなん?」

鈴木

「まず、上の子のケースで話すと、4歳の頃に大手の音楽教室に通い始めたんだ。最初はグループレッスンで親がずっと後ろにいるスタイルで。歌とか踊りが好きそうだったから、行ってみよっかって。」

杉江

「そうなんや。」

鈴木

「ただ、5年くらい続けたんだけど、今はもう辞めちゃったんだ。」

杉江

「なんでなん?」

鈴木

「実はその後、習い事が増えて、最終的には4個くらい習い事をすることになったんだよね。」

杉江

「なかなかハードやな(笑)」

鈴木

「そうなると、子どもの体力的な部分とか時間の部分だけじゃなくて、お金の部分もけっこう大変になってきて。もちろん、全部やろうと思えばできるんだけど、もう少し減らしても良いんじゃないかなって。」

杉江

「私も習い事ってスポ少のバレーしかしてなかったし、4つかけもちはキツそうやね。(笑)」

鈴木

「そうなんだよね。だから、小学校3年生くらいのときに習い事を整理したんだ。けっこう時間をかけて話したかな。」

杉江

「どんなふうに話したん?」

鈴木

「この中で絶対やりたいものはどれか、本人に決めてもらったよ。」

杉江

「そうなんや!」

鈴木

「そのとき、英語、音楽系2つ、バレーをしてたんだけど、英語は絶対に嫌じゃなければ、親としては続けて欲しいっていうのは伝えたかな。」

杉江

「親の気持ちも伝えたんやね。」

鈴木

「うん。あと『〇〇ちゃんと一緒だから行きたい』ってうちの子はよく言ってたんだけど、学校でもバレーでも一緒だから、そこでも会う必要あるの?とかも言った。子どもが100%納得してたかというと、そうじゃないかもしれないけど、親の気持ちとか、家の事情も伝えたかな。どうしても送迎が難しいタイミングもあるし。」

杉江

「送迎できるかどうかも大きいよね。」

鈴木

「あとは、音楽系が2つあるから、全然タイプは違ったんだけど、1つにしたら?っていうのは言ったかな。」

杉江

「なるほどね。ちなみに音楽系はどんなやつを選んだん?」

鈴木

「音楽は、大手の音楽教室と個人の教室があって。大手のほうはピアノとかがしっかりできて、個人のほうは元々ディズニーランドのパフォーマーをしていた人で、毎回曲も決まってないし、その都度好きな楽器を選んで演奏できる、そんな教室だったんだ。結局、うちの子が選んだのは個人の教室だったよ。」

杉江

「決め手はなんやったん?」

鈴木

「楽しかったんじゃないかな。あとは、大手の音楽教室は先生が変わっちゃって。前の先生がすごく良い先生だったっていうのもあるかも。」

杉江

「習い事の先生ってほんまに大事よね!!!」

鈴木

「うん。僕は習い事って、例えばサッカーならサッカーが上手くなるとか、それだけが目的ではないと思うんだ。身体が丈夫になったり、協調性が生まれたりとか、色々な副産物があると思ってる。」

〜習い事をする目的って?〜

鈴木

「ところで、杉江さんって何のために習い事をさせたいのかな?」

杉江

「うーん。正直、習い事を頑張ってプロになって欲しいとかは思ってなくて。ただ、将来役に立ったら良いよな〜とは思ってる。」

鈴木

「例えばどんなこと?」

杉江

「ダンスだったら音楽に乗って楽しく過ごせるとか、英語だったら海外旅行で役立ったり、海外で仕事をするっていう選択肢も生まれると思ってる。」

鈴木

「なるほどね。確かに、習い事を決めるとき、将来役に立つのか・プロになれるのか・稼げるのかみたいな、「それをやって意味あるの?」ってところに親は目がいきがちかもしれない。それが良いとか悪いとかじゃなくね。」

杉江

「確かに。知らず知らずのうちに見返りというか、成果を求めてしまってるのかも。」

鈴木

「もちろんお金のかかることだから、ある程度スキルが身について欲しいなとか、上手になって欲しいなとは思うんだけど、習い事って「上手になること」以外にも大切なことがあると思うんだ。」

杉江

「例えばどんなこと?」

〜習い事で大切なことは「どんな先生に習うのか」〜

鈴木

「僕が思う習い事で大切なことって『どんな先生に習うのか』ってことかな。」

杉江

「先生の質ってこと?」

鈴木

「もちろん、先生の持っている技術や能力とか、スキル的な部分も大切なんだけど、それよりも『どんな素敵な先生に出会えたか』っていうのが、子どもにとって財産になるんじゃないかと思ってるんだ。」

杉江

「なるほど。具体的に言うと?」

鈴木

「例えば、うちの子が音楽教室を選ぶときに、大手の音楽教室じゃなくて個人の教室を選んだのは、先生がとっても素敵な人だったからだと思う。どんなことも全肯定してくれて、子どものことをまるっと受け止めてくれる。そんな素敵な人だったから、習い続けたいと思ったんじゃないかな。」

杉江

「そっか。そんな素敵な先生がいるんやね。」

鈴木

「習い事も親以外の大人と関わる貴重な機会になると思うんだけど、その大人が素晴らしい人だと、子どもにも良い影響があると思うんだ。今後一生続くお付き合いになるかもしれないしね。」

杉江

「確かに、私も中学校の部活の顧問の先生とは今も仲良くて、しょっちゅう会ってるかも!」

鈴木

「親以外の素晴らしい大人と関われるのって、子どもの成長にとってもすごく良いと思うし、家以外で安心して過ごせる場所にもなると思うから、そういう意味でも『どんな先生に習うか』っていうのはすごく大切なんじゃないかな。」

杉江

「確かに。自分自身も気づいてなかったけど、先生とか指導者とかに恵まれたからこそ、今の自分があるんかもしれへんね。」

鈴木

「その通りだと思う。それに、その習い事で得た技術で将来稼げるかよりも、目的を達成するためにどうやって努力したのかとか、習い事を通じて身に付く力が将来をより良くすると思うんだ。」

杉江

「努力の仕方は私もバレーボールで学んだかも!習い事を決めるときは、先生がどんな人かっていうのも気にかけてみるね。」

〜まとめ〜

鈴木

「今日のテーマは習い事についてだったけど、答えになってたかな?」

杉江

「うーん、正直、これが答え!っていうのは難しいテーマやと思う。」

鈴木

「そうだね。親自身がどんな習い事をしてきたか、どんな経験をしたかも関係するしね。色々な考えがある中で、自分の子どもにとってどんな選択をするのがベストか考える必要があるから、簡単に解決できるようなテーマではないと思う。」

杉江

「そうやね。習い事ってどちらかといえば楽しくてポジティブなイメージやったから、こんなに悩むとは思わんかったわ(笑)」

鈴木

「親は意外と悩むよね(笑)」

杉江

「それと、今回話した中で、どんな先生に習うかはすごく大切やと実感したから、選ぶときの参考にしようと思う。実際、私がバレー辞めたのも先生の影響って大きかったと思うから。」

鈴木

「そうだね。素晴らしい先生に出会えると、色々な力が身に付いて、将来をより良くすることができる反面、逆の例もある。例えば体罰とかって、子どもの将来にとってネガティブな影響しか与えないよね。そういった部分は、親がしっかり見極めてあげる必要があるかも。」

杉江

「そうだね。子どもの『やりたい!』は尊重したいけど、本当に自分の子どもを任せられるかは、親の私たちが見てあげる必要があるかもね。」

次回テーマ「習い事を辞めるのって悪いこと?子どもが辞めたいって言ったらどうする?」

※次回テーマは変わることがあります。

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LEC Japanは「み~んなで地域の子どもたちを育てよう!」を合言葉に活動しています。今を生きる子どもたちは、私たちの子ども時代よりも、親以外の大人たちと関わる機会が減っています。また、子どもたちの居場所が家だけになってしまい、子どもの成長が親だけの責任になっているようにも感じます。 子どもの成長や未来を親だけの責任にしない。 一昔前のような、地域の人が子どもと関わる温かい社会。 たくさんの大人たちと関わることで、子どもたちが健やかに育ってくれたら…そんな想いからLECJapanを立ち上げました。