「み~んなで地域の子どもたちを育てよう!」を合言葉に、自然体験やスポーツ活動の場を提供しています。

20250824|LECJapanメルマガ|【Vol.12】習い事を辞めるのって悪いこと?子どもが辞めたいって言ったらどうする?

おはようございます!

NPO法人LECJapanの理事長鈴木です。

今日は第12回目のメルマガ配信日!

今回の話題は「習い事を辞めるのって悪いこと?子どもが辞めたいって言ったらどうする?」です。

前回習い事ってどうやって決めるの?というテーマでお話ししましたが、今回は子どもが習い事を辞めたいと言ったときに、どう対応したら良いのかを考えていきます。

このテーマもなかなか難しそう。

そして、答えが出なさそう(笑)。

僕の経験談や、杉江さんの経験談を交えながら、一緒に考えていけたらと思います。

<メルマガ登場人物>

鈴木:LECJapan理事長・三児の父・育児セラピスト

杉江:LECJapan理事・二児の母・フリーライター

<メルマガ執筆>

NPO法人LECJapan 理事 杉江

〜習い事を始めたらずっと続けるべき?〜

杉江

「子どもが習い事を始めたとして、もし辞めたいって言ってきたらどうしたらいいんかな。」

鈴木

「だいぶ先の話だね(笑)。」

杉江

「そうやな、まだ2歳で習い事すら始めてへんから、先すぎる話題ではあるんやけど(笑)。でも、習い事を始めたら、きっと辞めたいっていう話も出てくると思うねん。日本は継続することが美徳とされがちやけど、ほんまにそうなんかなって。」

鈴木

「そうだね。うちも習い事を辞める・辞めないについては、けっこう悩んだかな。」

杉江

「鈴木君のとこも悩んでたんやね。」

鈴木

「うん。どんな習い事でも言えるんだけど、おもしろいって思えるまでの地道な基礎練習の期間に『辞めたい』って言われると、ちょっと待ってってなるよね。例えばピアノの場合だと、知ってる曲を弾けるようになると楽しいけど、音符を覚えたり、鍵盤の位置を覚えたりする基礎練習は楽しくない。でも、せっかく習い事をするのであれば、楽しめるようになるまでのつまらない時間は乗り越えて欲しいよね。」

杉江

「確かに、バレーボールでも試合に出れたら楽しいけど、試合に出れないときの練習っておもしろくないしね。筋トレとか体力作りで走るのもしんどいし。」

鈴木

「サーブが入らないから楽しくない!っていう子どもの気持ちはわかるけど、親から見たらけっこううまくなってるし、あと少し頑張ったらサーブ入るのに!ってときもあるよね。その、あと少しってところを乗り越えられるようにサポートできたらいいんだけど。そもそも、習い事を辞める・辞めないに親がどれくらい介入したらいいかっていうのも、ケースバイケースなんだよね。」

杉江

「要は答えがないんやんね。きっと子どもの性格によっても違うやろうし、続けることが正解でも、辞めることが正解でもないしね。」

鈴木

「そうだね。もちろん、一つのことを続けることでしか得られないことってあると思う。でも、辞めたからこそ違うことにチャレンジできて、そこで花が開くかもしれない。」

杉江

「確かにそれはあるかもね。」

〜ピアノを辞めたい。その理由って?〜

杉江

「そういえば昔、ピアノを習ってたねんか。でも1年くらいで辞めてしまってん。」

鈴木

「どうして辞めたの?」

杉江

「そのときのことを親に聞いたら、先生が変わったから嫌になって辞めたって言ってたらしいんやけど、私は車酔いがしんどくて辞めたかったことしか覚えてなくて。」

鈴木

「辞めたかった本当の理由(車酔い)じゃなくて、違う理由(先生が変わった)を親に言ったってこと?」

杉江

「多分。先生が変わって辞めたいって、もっともらしい理由というか。そう言ったら辞めれるかなって思ってたんかも。子どもながらに色々考えてたんかもね。」

鈴木

「なるほど。確かに、先生が変わったから辞めたいってなると、どうしようもないもんね。」

杉江

「うん。でも、今となってはピアノは嫌いじゃなかったし、続けてたら良かったなと思うことはあるよ。」

鈴木

「もし辞めたいって言ったときに、きちんと理由(この場合は車酔いが辛い)を伝えられていたら、家から近い教室に通ったりして、ピアノ自体は続けられてたかもね。」

杉江

「そうやね。小学校1年生のときの話やから、家の近くで習うっていう発想がなくて、辞めるっていう選択肢しかなかったけど。あのとき本当の理由を言えてたら良かったのかもしれないね。」

〜辞めなくて良かったって思えるのはいつ?〜

鈴木

「杉江さんの事例では、ピアノを続けておけば良かったってことやったけど、正直、続けていても辞めていても、後悔するときはするし、どっちが良かったなんてわからないままかもしれない。」

杉江

「そうよね。私はピアノをやっておけば良かったとは思うけど、そこまで後悔はしてないし。逆に、ピアノを続けてたらバレーボールはやってなかったかもやから、そういう意味では辞めて良かったのかも。」

鈴木

「うちは男3兄弟なんだけど、母がピアノの先生だったから全員ピアノを習っていて。僕は割とピアノが好きで、人前で弾くのも抵抗がなかったんだけど、兄はあんまりピアノが好きじゃなくて。人前に出るのも好きじゃないし、なんとなく女の子っぽいイメージがあるから嫌って思ってたらしい。」

杉江

「そうやったんや。」

鈴木

「でも、兄は今、仕事でピアノを弾かなきゃいけないときがあるみたいで、ピアノは嫌だったけど辞めなくて良かったって感謝してるよ。子どもの頃は嫌で仕方なかったけど、大人になって初めて続けてきて良かったと感じたみたい。」

杉江

「そっか。お兄さんの場合は結果的に続けてきて良かったんやね。」

鈴木

「そうだね。そう思うと、子どもが辞めたいって言っても、なんでもOKって簡単に辞めるのを認めるんじゃなく、親も一緒に立ち止まって、じっくりと考えてみる必要があるかもしれないね。」

〜鈴木家の習い事事情:長女・長男の場合〜

鈴木

「習い事を続けるかどうかっていうのは、うちでも度々話題になるんだ。」

杉江

「ちゃんとパパしてるんやね。」

鈴木

「そうだよ(笑)。まず長女の場合なんだけど、今まで色々な習い事をしてきて『なんで続けたいのか』『なんで辞めたいのか』っていう気持ちを引き出すのは本当に大変だった気がする。」

杉江

「そうなんや。」

鈴木

「長女はピアノをやってたんだけど、家では全然練習しなくて。親としては、ピアノを習ってるんだから上手になって欲しいし、そのためには練習もして欲しい。でも、自宅で練習はしないけどピアノの練習には毎週行く。結局うまくなりたいのかがわからなくて、やりたいのかやりたくないのかもわからなかったんだ。」

杉江

「確かに、お金も払ってることやから、ちゃんと練習はして欲しいよね・・・」

鈴木

「そう。もちろん、ピアノなんか興味ない!楽しくない!ってなれば、全然辞めてもいいと思うんだけど、練習には行くから嫌いってわけでもなさそうで。でも、よくよく話を聞いてみると、ピアノに行きたいっていうよりは、友達と同じ場所に行くのが楽しかったみたい。」

杉江

「友達と一緒が楽しいっていうのはわからんでもないけど・・・」

鈴木

「そうだよね。でも、親は友達と一緒に通えるかよりも、上手にできるかとか、そういった部分にフォーカスしてしまう。お金と送迎とかの労力をかけているから、上手にならなかったら損をした気分になるよね。」

杉江

「もちろん上手くなることが全てではないと思うけど、ある程度はできるようになって欲しいよね。」

鈴木

「払った金額の分はできればリターンが欲しいよね(笑)。次は長男の話なんだけど、水曜日の夕方にバイオリンを習ってるんだ。」

杉江

「バイオリン!すごいな!」

鈴木

「でも、その日は幼稚園でも体操教室があって。長男は友達と一緒に体操教室に行きたいみたい。」

杉江

「なるほど、やりたいことの日程がかぶってしまったんやね。」

鈴木

「長男がバイオリンに全然興味がなくて、無理やり習ってるんなら、辞めちゃってもいいんだけど。自分からバイオリンやりたいって言って始めた習い事だし、練習は1日10分ぐらいしかしないのに意外と上手に弾けてるから、親としては続けたほうがいいんじゃないかな?と思ってる。あとは、バイオリンを辞めたいっていうよりは、友達と一緒だから体操教室に行きたいっていう理由みたいで。」

杉江

「上手に弾けてるなら、その才能を伸ばしてあげたいよね。」

鈴木

「そうだね。練習は全然しないから、毎回喧嘩になるんだけど、それでも練習を始めるとけっこう楽しそうだし、それなら続けたほうが良いのかなって。あとは、体操教室の月謝がお高めなのもあって、親としてはバイオリンを続けてくれたほうがいいなと思ってる。バイオリンも高いんだけどね(笑)。」

杉江

「月謝問題はあるよね!やりたいことをやらせてあげたいけど、さすがに払えるお金には上限がある(笑)。」

鈴木

「子どもって友達と一緒だからやりたい!っていうのが起こりがちだと思うんだけど、それは理由としてどうなのかなと思うときもあるから、辞める・辞めないっていうのは、本当の理由を聞き出すことが重要かなと思う。」

〜辞める・辞めないよりも本当の気持ちを聞き出せる関係性が大切〜

鈴木

「結局、習い事を辞めるか辞めないかより、子どもが本当の気持ちを言ってくれる親子関係がすごく重要だと思う。」

杉江

「確かに。私自身もそうやったけど、本当の理由を言わずに辞めちゃうこともあるもんね。」

鈴木

「お互いのことを理解し合える関係性があれば、どんな選択でも上手くいくと思う。極端な話だけど、習い事の先生からセクハラを受けていて、親に辞めたいって言いたいんだけど、なんて言えばいいかわからないってことがあったとする。」

杉江

「リアルにありそうやね。」

鈴木

「勇気を出して親に辞めたいって言ってみたけど、セクハラのことは上手く言えない。そうすると、親は本当の理由がわからないまま、辞め癖がつくから続けなさい、お金もかけてきたのに、って言ってしまうかもしれない。」

杉江

「それもありえるケースやね。」

鈴木

「そんなの子どもが本当のことを言えばいいのに!って思うかもしれないけど、先生から親には言うなって脅されているかもしれないし、もしかしたら写真や動画を撮られているかもしれない。だからこそ、親と子どもが日頃から困ったときにはちゃんと相談できて、信頼し合える関係性を築いておく必要があるんだ。」

杉江

「なるほどね。今聞いた話って全然極端な話じゃなく、誰にでも起こりうることやと思う。あと感じたのは、子どもの頃からの性教育もすごく大切やね。」

鈴木

「そうだね。子どもの性教育についてはまたいつか話そうか。」

〜まとめ〜

鈴木

「今日は習い事は続けたほうが良いのかっていうテーマだったけど、今回も明確な答えが出たわけじゃなかったね。」

杉江

「そうやね。習い事の選び方と同じで、辞める・辞めないも永遠のテーマのような気がする。」

鈴木

「まずは子どもの気持ちを尊重することが大切だね。でも、あと少しでおもしろくなるのになってときは、しんどい時期を乗り越えるサポートをしてあげるのも良いかもね。せっかく興味を持って始めたんなら、本当の楽しさは知って欲しいし。」

杉江

「確かに。あとは、子どもが本音で喋れる親子関係を築くことが大切やね。」

鈴木

「うん。親子でしっかりと信頼関係が築けていれば、どんな問題が起こってもきっと上手くいくと思うよ。」

次回テーマ「未定です!お楽しみに!」

※次回テーマは変わることがあります。

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子どもたちの成長を社会全体で見守る

LEC Japanは「み~んなで地域の子どもたちを育てよう!」を合言葉に活動しています。今を生きる子どもたちは、私たちの子ども時代よりも、親以外の大人たちと関わる機会が減っています。また、子どもたちの居場所が家だけになってしまい、子どもの成長が親だけの責任になっているようにも感じます。 子どもの成長や未来を親だけの責任にしない。 一昔前のような、地域の人が子どもと関わる温かい社会。 たくさんの大人たちと関わることで、子どもたちが健やかに育ってくれたら…そんな想いからLECJapanを立ち上げました。