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【Vol.3】パパとママの考え方の違いとは?危ない!と思ったときのパパとママの行動の違い

おはようございます!

NPO法人LECJapanの理事長鈴木です。

今日は第3回目のメルマガ配信日!

今日の話題は「パパとママの考え方の違いとは?危ない!と思ったときのパパとママの行動の違い」。

テーマがちょっと長くなっちゃいましたが、要は「パパちゃんと子ども見ててよ!!!」と言ってしまうのはなぜか。

鈴木家、杉江家で起こったケースを元に、パパとママの考え方の違いについてお話していきます。

<メルマガ登場人物>

鈴木:LECJapan理事長・三児の父・育児セラピスト

杉江:LECJapan理事・二児の母・フリーライター

<メルマガ執筆>

NPO法人LECJapan 理事 杉江

〜危ない!と思ったときのパパとママの行動の違い〜

杉江

「こないだちょっと話したと思うんやけど、夫の危険に対する認識が甘すぎて喧嘩になりそうやねん・・・。」

鈴木

「例えばどんなことがあったの?」

杉江

「こないだ買い物に行ったとき、上の子(2歳)がベビーカーの上で立ち上がってちょっとグズグズしはじめたねん。

そのとき私は別のことしてて上の子は夫に見てもらっててんけど、ベビーカーから落ちたねん。

そんな高くないとこやから怪我はなかったねんけど。」

鈴木

「なるほど。怪我がなくてよかったね。」

杉江

「夫も下の子(0歳)を抱っこ紐で抱いてたから、助けるのが難しかったのもわかるねん。

でも、落ちそうになっても手を出す感じじゃなく、『危ない!』って言うだけやってさ。

それにすごいモヤモヤした。」

鈴木

「杉江さんがモヤモヤしたのは、旦那さんが落ちるとわかってたのに手を出さず、助けようともしなかったから?」

杉江

「そう。万が一打ちどころが悪くて後遺症が残ったりとか、そんなんがめっちゃ心配。

だから、落ちないようにフォローして欲しかった。

私なら絶対落ちないように助けるのに。」

鈴木

「そっか。実はそれ、うちも全く同じなんだよね。笑」

〜リスクを避けるママ、リスクを取りながら行動するパパ〜

鈴木

「例えばうちの場合なんだけど、こないだ水遊びをしたんだよね。

そんなに暑くない日に。」

杉江

「絶対風邪ひくやん!」

鈴木

「うん、風邪ひいたし、奥さんに怒られた。笑」

杉江

「なんで風邪ひくってわかってるのにそんなことするの?」

鈴木

「僕としては、暑くない日に水遊びをして、結果として風邪をひいても『こんな気温じゃ風邪ひくよね』っていうのを経験を通して学んで欲しいなって思ってた。

でも、ママは『今やらんでいいやろ、風邪ひくってわかってるのに』って思ったみたい。」

杉江

「ママの言う通りやと思う。」

鈴木

「ママは、結局風邪をひいて看病するのは私やねんから、っていう思いがあったみたい。」

杉江

「確かに、子どもって体調悪いとママがいいー!ってなりがちやしね。」

鈴木

「そう言われて僕も納得はした。

でも、予防線をはりすぎるのは良くないと思うんだ。」

〜安全基地とチャレンジする心〜

杉江

「まあ、痛いのとかは経験せんとわからへんしなあ・・・」

鈴木

「そうなんだよね。

親が子どもの安全のために予防線を張りすぎるのは、子どもの対応力や挑戦心が育たない原因にもなっちゃうんだ。」

杉江

「なんとなくわかるけど、どういうこと?」

鈴木

「子どもは親と一緒にいて安全を感じることで、冒険に出ていく勇気が出る。

そして、冒険から帰ってきて、親に『こんなことがあったよ!』と報告したいんだ。

例えば、水遊びをして『楽しかった!』と報告をしたい。

そして、親に『良かったやん!風邪ひかんときや!』と言われたい。

この『親と一緒にいて安全を感じること』が子どもにとっての『安全基地』なんだけど、安全基地がしっかりできているからこそ、子どもは冒険に出て帰ってこようと思うんだ。

杉江

「なるほど。」

鈴木

「頭の中で円を描いてみて。

それを安全基地とイメージするとわかりやすいかも。

安全基地の中心に親がいて、子どもは円の中と外を行き来する感じ。

子どもは円の中で安全を感じるからこそ、円の外へ飛び出そうとするし、また円の中に戻ってくる。」

杉江

「それはイメージしやすいね。」

鈴木

「だけど、最近は子どもを安全基地の中にいさせようとするパパやママが多い気がするな。」

杉江

「まあ、親は安心やからね。

目が届く範囲で、怪我をせず安全に遊んで欲しいし。」

鈴木

「もちろん、僕もその気持ちはわかるよ。

でも、そうすると、結局親が安心できる範囲でしか子どもが行動できなくなって、最終的には安全に過ごせるのが家しかなくなったり、社会に適応できずに引きこもりになっちゃったり、いろいろと問題も起こってくるんじゃないかなと思ってる。」

杉江

「そう思うと、安全はもちろん大事だけど、怪我をしたり失敗したりするのも子どもの成長にとっては大切なんやね。」

鈴木

「もちろん、万が一のことってあるから、できれば怪我をしてほしくないっていうのもわかる。

でも、旦那さんも子どもがベビーカーから落ちるとき、このくらいの高さなら大丈夫だろうって思ってたんじゃない?」

杉江

「そう!ほんまに危ないときは今までも手を出してたけど、このくらいやったら大事には至らへんやろうって思って助けなかったみたい。

あと、落ちたら痛いとか、ベビーカーの上に立ったら危ないとか、そういうのを自分なりに学んで欲しかったんやって。」

鈴木

「僕もどちらかといえばそういう考え方かな。」

杉江

「夫とも話してたんやけど、夫の職場の人も同じような感じやったんやって。

旦那さんは痛い目にあって経験するべき、奥さんは怪我するのを未然に防ぎたい、みたいな。

それでめっちゃ喧嘩したらしい。」

鈴木

「多分、ほとんどのパパとママが同じような価値観の違いでぶつかってるんじゃないかな。」

杉江

「そうよね。

なんで夫はわかってくれへんのってモヤモヤしてたけど、どの家庭もそうなんかと思うとちょっと気楽になったわ。

世のママさんはきっと同じように悩んでるんやな。」

鈴木

「そうだね、みんな同じ悩みがあるんだと思うと、気持ちは楽になるよね。

うちの奥さんもこのメルマガ見たら、多分気が楽になってると思う。笑」

杉江

「私は夫と話をしたけど、夫の考えも尊重すべきやし、私の意見も尊重してもらいたいし、結果として、それぞれ危険に対する対応は違うけど、夫婦が必ずしも同じ考えでいる必要はないんじゃないかな、というところに落ち着いた!

もちろん、本当に危ないときは何がなんでも助けるけどね。」

鈴木

「それでいいと思う。

パパとママは元々他人だし、育った環境も違うし、危険な目にあってきた頻度や程度だって違うしさ。」

杉江

「そう。

夫はびわ湖のそばで育って何回も溺れかけたって言ってたし、電柱にぶつかって救急車で運ばれたりとか、溝に落ちて病院に行ったりとか、自分じゃ考えられない経験をいっぱいしてた。

だからこそ、危険に対する嗅覚は鋭いのかも。

これはまだ大丈夫、これは危ないとか。」

鈴木

「経験しているからこそ、危険に対する感覚をつかめているのかもね。」

杉江

「実際、公園で子どもと遊ぶとき、私がいるときはいつも以上にサポートしてる『フリ』をしてるらしい。笑

私がいないときは結構自由に遊ばせて、最低限のサポート(階段から落ちないようにとか)だけなんだって。」

鈴木

「旦那さん、夫婦円満になるように陰ながら努力してるんだね。笑」

〜まとめ〜

鈴木

「今回はパパとママの危険に対する認識の違いについてお話しました。

結局どうしたらええねん!という声も聞こえてきそうですが、答えは出ませんでしたね。

でも、答えがないのが育児なので、それはそれでアリなのかなと思います。」

杉江

「そうやね、結局うちの家庭でもこれに関しては答えが出てないし、お互いの対応を尊重することになったよ。

ただ、本当に危ないときは必ず子どもを守るって約束はしてる。

まあ、どれだけ危険を回避しようとしても、子どもはいつ何をするかわからないから、100%危険を回避するっていうのは難しそうやけど。」

鈴木

「そうだね。100%の安全を求めると子どもの挑戦心が育ちにくくなるし、かといって目を離すと何をするかわからないし、ここは育児の難しいところだね。」

杉江

「さすがに目の前に車がたくさん通ってたら必ず手を繋ぐし、ぶつかって怪我をしないとわからない、なんて考えにはならないと思うけど、パパとママで危険に対するボーダーラインは共有しておくと良いかも。

意外と危険に対する価値観は違うと思うから、お互いの感覚を知っておくだけでも喧嘩を減らせたり、子育てしやすくなるんじゃないかな。

うちもそうやったし。」

鈴木

「確かに、危険に対する価値観はパパとママで共有しておきたいね。

そうすれば、ママがモヤモヤしちゃうことも減るだろうし。」

杉江

「そうやね!

このメルマガを読んでくれたパパママが1人でも実践してくれたら嬉しいなあ。

ところで、上の子が2歳でイヤイヤ期で、自分でやりたい!も強くて。

でも、全部の要望にはなかなか答えられへんし困ってる・・・」

鈴木

「なるほど、じゃあ次回は、子どもの要望にどう答えるかについて話そうか。」

次回テーマ「これいや!これやる!子どもの要望にはどう答えたらいい?」

※次回テーマは変わることがあります。

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LEC Japanは「み~んなで地域の子どもたちを育てよう!」を合言葉に活動しています。今を生きる子どもたちは、私たちの子ども時代よりも、親以外の大人たちと関わる機会が減っています。また、子どもたちの居場所が家だけになってしまい、子どもの成長が親だけの責任になっているようにも感じます。 子どもの成長や未来を親だけの責任にしない。 一昔前のような、地域の人が子どもと関わる温かい社会。 たくさんの大人たちと関わることで、子どもたちが健やかに育ってくれたら…そんな想いからLECJapanを立ち上げました。