「み~んなで地域の子どもたちを育てよう!」を合言葉に、自然体験やスポーツ活動の場を提供しています。

【Vol.8】安全基地がないとどうなるの?

20250730|LECJapanメルマガ|【Vol.8】安全基地がないとどうなるの?

おはようございます!

NPO法人LECJapanの理事長鈴木です。

今日は第8回目のメルマガ配信日!

今回の話題は「安全基地がないとどうなるの?」です。

安全基地についてはこれまでも話してきましたが、安全基地がないと子どもはどうなるのでしょうか。

今日は安全基地がないと子どもがどのように育っていくのかお話していこうと思います。

<メルマガ登場人物>

鈴木:LECJapan理事長・三児の父・育児セラピスト

杉江:LECJapan理事・二児の母・フリーライター

<メルマガ執筆>

NPO法人LECJapan 理事 杉江

〜安全基地がないとどうなるの?〜

杉江

「安全基地の大切さはなんとなくわかったんやけど、もし安全基地を築けずに育ってしまったら、子どもはどうなっちゃうんかな。」

鈴木

「親としては気になる部分だよね。簡単に言うと、安心できていない状態が続くから、安心を得ることに奔走してしまうんだ。」

杉江

「というと?」

鈴木

「例えば、杉江さんの周りに恋愛体質の人っていなかった?」

杉江

「いたよ!」

鈴木

「恋愛体質の人は、もしかしたら親との安全基地をうまく築けていなかったのかもしれない。単に恋愛するのが好きっていう人もいるけどね。」

杉江

「親との関係が恋愛にも関係するの?」

鈴木

「常に恋愛していないと不安な人って、実は『自分を安心させてくれる人を見つけたい』という思いが隠れていることがあるんだ。」

杉江

「彼氏に安心を求めるんやね。」

鈴木

「そう。もしフラれても、しばらくは落ち込むんだけど、すぐに次の人を見つけるパターンが多い。その後も同じサイクルを繰り返す人が多いかな。」

杉江

「確かに、恋愛体質の人って別れてもすぐ次の人が見つかるよね。」

鈴木

「親との安全基地を築けず、安心感を得られなかったから、常に他の人(この場合は彼氏)に安心を求めようとする。もちろんこれがダメってわけではないんだけど、他人に依存するのは危険を伴うからね。」

杉江

「心が自立していないと、他人の機嫌に振り回されてしんどくなりそうやね。人の機嫌ばっかり気にする子になってしまいそう。」

鈴木

「そうだね。相手に依存する関係はDVにも繋がりやすいし、そういった面でも安全基地を築いていくことは重要なんだ。助け合う関係と、依存し合う関係とは、少し違うんだよね。」

杉江

「自分の子どもには、自分で物事を決められる、自立した人生を歩んでほしいよね。」

〜安全基地がないとイライラを抑えられない?〜

杉江

「安全基地がないと安心を求めて行動してしまうのはわかった。他にはどんなことが起こるんかな?」

鈴木

「例えば、イライラを抑える機能っていうのは、安全基地があるかないかが影響してくるよ。」

杉江

「イライラと安全基地って関係なさそうやけど・・・」

鈴木

「そうだよね。イライラすることって誰にでもあると思うんやけど、杉江さんってそんなときはどうしてる?」

杉江

「めっちゃ愚痴る!旦那さんに!笑」

鈴木

「なるほど。僕は昔から嫌なことがあったらおいしいものを食べて忘れちゃおうって思ってた。これが僕にとってのイライラを抑える作戦みたいになってたかな。」

杉江

「それわかる。イライラしたら甘いもの食べて忘れよって思うもん。」

鈴木

「イライラを抑えるための方法って、お酒を飲んだり、お菓子を食べたり、恋愛をしたり、本当に人それぞれなんだよね。イライラしたら走る!とかなら良いけど、夜中でも構わず食べたり飲んだりするのって、長期的に見ると不健康になって、心と体を壊してしまう可能性がある。」

杉江

「夜中に食べたり飲んだりするのは確かに不健康やな。」

鈴木

「でも、僕にとってイライラしたらおいしいものを食べるっていうのは、子どもの頃からやっていたことだから、いまだにやってしまう。」

杉江

「イライラしたらどうするかって、子どもの頃にどうしてたかが関係してくるんやね。」

鈴木

「例えばこれが、親と話すことによってイライラが抑えられるとかだったら、すごく良いと思うんだ。」

杉江

「そうやね。」

鈴木

「子どもがイライラしたとき、うまくいかなかったときに、親に話すと『しんどかったね、でももう大丈夫だよ』って言ってもらえたら、イライラの気持ちがシューっと収まっていって、子どもも冷静になれると思うんだ。」

杉江

「確かに、親が受け止めてくれたら、外でイライラしていても、まあ良いか、って気持ちになるよね。」

鈴木

「そうだね。安全基地が築けていると、親に話をするだけで子どものイライラが抑えられて、外でまたがんばろうって思える。だけど、安全基地が築けていないと、イライラを抑える方法がわからず、感情が爆発して人間関係にも影響を与えかねないんだ。」

杉江

「しんどいことを溜め込みすぎて爆発しちゃうんやね。その気持ちはわからんでもないなあ。子どもには何でも相談してもらえるよう、良い関係を築いていけたら良いなと思う。」

〜まとめ〜

杉江

「安全基地がないと、他人に依存しちゃったり、イライラを抑えられなかったり、いろんなことが起こり得るんやね」

鈴木

「そうだね。こういう事例を知っておくと、安全基地の大切さがよりわかると思う。」

杉江

「子どもには、他人に判断を委ねたり、依存したりしてほしくないな。それに、イライラを抑えられない大人にもなってほしくない。これって子どもの性格じゃなくて、私たち親の責任でもあるんやね。」

鈴木

「そうだね。もちろん子どもの性質もあると思うけど、僕たち親ができることもたくさんあると思うよ。僕たち親は、子どもの育つ環境を整えられる最も身近な存在だからね。」

杉江

「私もできることからやっていくわ!」

次回テーマ「子どもが『ギャー!』ってなったらどうしたらいい?」

※次回テーマは変わることがあります。

☆☆☆☆☆

メルマガの登録方法はこちら!

本メールアドレス宛に空メールを送信していただくことで、送信元のメールアドレスを自動的にユーザー登録することができます。

ぜひ登録してくださいね!

kosodate-sss-apply@lecjapan.com

☆☆☆☆☆

最新情報をチェック!
>子どもたちの成長を社会全体で見守る

子どもたちの成長を社会全体で見守る

LEC Japanは「み~んなで地域の子どもたちを育てよう!」を合言葉に活動しています。今を生きる子どもたちは、私たちの子ども時代よりも、親以外の大人たちと関わる機会が減っています。また、子どもたちの居場所が家だけになってしまい、子どもの成長が親だけの責任になっているようにも感じます。 子どもの成長や未来を親だけの責任にしない。 一昔前のような、地域の人が子どもと関わる温かい社会。 たくさんの大人たちと関わることで、子どもたちが健やかに育ってくれたら…そんな想いからLECJapanを立ち上げました。